ある日会社に一通の封書が
ちょうどダイエット生活を始めた直後の話でした。
会社に私宛の封書が届いており、差出人は「関東ITソフトウェア健康保険組合」通称ITSという、Webやシステム業界で加盟していることの多い健康保険組合です。
私の勤務先もこちらのITSに加入しているのですが、個人宛に封書が届くことなどなかったので、いったい何が?という気持ちで封を開いてみました。
健保組合所属の中で高リスク100名に選ばれた…
封の中には「生活習慣病予防プログラムのご案内」というパンフレットが入っていました。
よくある体育施設が割引で使えるようなものの宣伝かと思いきや、前回の健康診断の結果を基に、
・血圧
≪収縮期血圧≫ 130~159 mmHg
≪拡張期血圧≫ 85~99 mmHg
・糖代謝
≪HbA1c≫ 5.6~7.9 %
・脂質代謝
≪中性脂肪≫ 150~599 mg/dl
という生活習慣病まっしぐらな人の中でも「特にリスクが高い100名の方」に向けたご案内と書かれておりました。。
ダイエットを始めたばかりだったので、「ダイエット始めておいてよかった…」という思いと、「リスク上位100名ってそんなに悪かったのか…」という複雑な思いが交差したのを覚えております。
ちなみに関東ITソフトウェア健保は儲かってる?
近年、日本の医療費は高騰を続け、どこの健康保険組合も運営が大変なことになっていると言われる中、ITSは以前より「儲かってる健保」とウワサされていました。
IT系の企業の参加が多いので、ほかの健保組合に比べて比較的年齢層が若いこともあって、医療費がそこまで高額でなかったのが理由のようです(年々少しずつ年齢層が上がってきているので、最近はそこまで儲かっている状況にはないようですが)。
そうやって医療費を抑えられている分、スポーツ施設を割引で使えたり、健保直営のレストランやお寿司屋さんが格安で利用できるなどのメリットの多いのがITSの特徴だったりします。
※ちなみにこちらのお寿司屋さんは予約が常に2ヶ月待ちくらいだったりします。。
話戻って、そんな「健康な若手ばかりの中から疾病リスクがヤバい上位100人に選ばれた…!」という不安と、「ITSがやるプログラムだからきっと豪華なんじゃ…!」という思いで要項を読み進めておりました。
「選ばれし者の恍惚と不安の二つ我に在り」的な気持ちです。全然違いますけど。
やっぱり豪華だったプログラム内容
プログラムは3ヶ月間にわたって行われます。
まずは最初に開講式に参加し座学を受けます。
その後はコナミスポーツかセントラルスポーツでの「パーソナルトレーニング」を週1回の全12回を受けることができるというのです。
パーソナルトレーニングといえば、1回あたり4,000~8,000円くらいするのは相場なので、これを無料で受けられるというのは凄い!
申し込みは期限内であれば定員制なので全員受けられるとのことでしたが、自分が通いたいジムについては枠が決まっていて早い者勝ち、ということで、私はすぐに自宅から歩ける範囲のコナミスポーツを選んで申し込みをしたのでした。
開講式。選ばれしおデブ100人が集う?
申し込みからしばらくして開講式が開かれました。
何と言っても「生活習慣病の特に高リスクと思われる100人」の集いなので、さぞ太っちょの集まりかと思い込んでいた失礼な私です。
そもそも「開講式の前に健保会館の中の美味しいレストランの無料ランチもついてるよ!」的な事前の誘い文句もあって、てっきり私のような太っちょばかりが集まっているかとドキドキしていたわけですが実際そんな事もなく、見た目的には痩せている感じの方が半分以上いたような印象です。女性の参加者もかなり多かった印象でした。生活習慣病リスクは肥満だけに限らないですからね。。
しかし全員が全員初対面なわけで、いきなりレストランの相席ランチから始まったのはちょっと辛かったです。。
レストランで豪華だけどヘルシーなランチをいただく中、100人が全員無言で食器のカチャカチャという音だけが響くあのレストランがまず割礼のようなものだったのではないかと思えるほどでした。
しっかりとした座学
ランチが終わったらセミナールームのような場所で座学がありました。
このプログラムの目的に始まって、生活習慣病とは?という基礎的な知識から、今後3ヶ月間でどう改善していくべきか?というお話に、パーソナルトレーニングの受け方までといった至れりつくせりな内容でした。
(余談)若手お姉さんのプレゼン
個人的な思い出でしかありませんが、パート別にプレゼン講師が変わっていたのですが、生活習慣病パートを説明した某システム企業の若手のお姉さんが異常に気を遣っていたのが印象的でした。
プレゼン資料は毎回同じもののようで、そのお姉さんが作ったものではないのでしょうが、いらすとやのイラストをふんだんに用いて「脳卒中!」「心筋梗塞!」という、何故かポップなフォントと共にデブが突然死してるイラストが添えられている資料で、お姉さんが「皆さまは、、ここまで危険領域ではないかと思うのですが、、あくまでも一般的には!肥満の方はこうした死亡リスクも高くなりがちという、あくまでも調査のデータがありましてー」などと必死に頑張っていて胸が熱くなりました。頑張れ若手。
なんと活動量計まで無料配布
色々と資料をいただきつつ、なんとここでコナミの活動量計が全員にプレゼントされるという予算のかけっぷり!非情にありがたかったです。
ちなみにこの活動量計の歩数計測を使ったミニソーシャルゲームのようなものがあって、このプログラムに参加している人100人の中で、自分がどれだけ歩いているか?のランキングが見られるのが、私のウォーキングハイにスイッチを入れた一因でもありました。
世代別ランキングですっごく頑張りましたが、1日平均2万歩超えている人がいて、1位は取れないまま終わってしまったのは悔いの残るところです。。

活動量計や資料とか色々もらいました
さらに食生活改善サポートも
そんな感じで週1回のパーソナルトレーニングをしつつ、活動量計のミニゲームに精を出すようなかたちでプログラムは進んでいきます。
このプログラムでは、食生活改善に「はらすまダイエット」というものをを推奨しており、最初の座学でもこちらの説明がありました。これは有償の管理サイトがあるのですが、こちらも期間中は無料で利用させてもらいました。ホント至れりつくせり。
ただすでにこのプログラムが始まった頃は、私のダイエット生活も2ヶ月くらい経っていたので、かなり厳し目の食事メニューになっていたので、はらすまダイエットは利用せずなままでありました。
最後はちゃんと閉講式も
最初に開講式があったように、また閉講式もありました。
ここで再度身体測定を行い、3ヶ月間の身体の変化を知ることができるという、とても充実した流れになっておりました(閉講式の後もレストランで無料ランチがありました)。
ホントにこれ1人あたり8万円くらいかかっているんじゃないかと思われる内容です。
このプログラムは年間2回やっているようなので、年に200人で1,600万円以上もかかってることに!(※激しく概算予想)
我ながら健保の保険料を納付してきてよかった!と思えた瞬間でありました。
この参加をベースにさらにディープにダイエットを
私の場合は、後半はもはやこのプログラムの内容を忘れるほど、様々なダイエットにハマっていくことになったのですが、一般的に生活習慣を改善したいと思っている人にはかなりオススメできる内容でした。
ただし冒頭の説明の通り、関東ITソフトウェア健保組合加盟&健康リスクの高い方向けの招待制、という非常に対象となる方が少ない話だと思いますが、もしこのお誘いが来た方は8万円分ほどのプログラムを無料で使えるので絶対に受けていただくのが良いと思います!
とはいえ、ほとんどの方は無縁かと思いますので、このプログラムで知った「パーソナルトレーニングのメリット」を次回はご紹介いたします。
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