投資商材である「サポート対応」って?
巷にはびこる投資系情報商材をいじっていくこのコーナー。今回は「サポート対応してくれる情報商材って予想が外れたりしたらどうなるの?」というお話です。
そもそも投資系に限らず、情報商材っていうのは、幾ばくかのお金をもらって情報を伝える、までがお仕事で、その後の購入者とのやり取りというのはコストにしかなりませんし、情報が間違っていた事を利用者から詰められたりするリスクなどもあるので、サポートなんかするべきじゃありません。
とはいえ、広告でよく見る情報商材では、投資系に限らずアフィリエイト系であったり、ユーチューバー育成系であったり、色々なジャンルの情報商材でも「購入後半年間は○○自らが責任を持って完全サポート!」とか「購入者特典!メールサポートが無料!」とか謳い文句にしていることが多いんですね。
これは当然「買う側からすると安心だから」という当たり前の話でしかないわけで、これがあるだけで商材に対する信頼感がグンッと上がるからです。
さらに一歩踏み込んで考えると、「サポートするよ」と書いてあるだけで、「サポートするというぐらいだから、さすがに買ってすぐに音信不通になったりしないよね」とか「ちゃんと実績があるからサポートできるはずだから詐欺じゃないよね」と、購入者側が都合よく頭の中で解釈しちゃうためでもあります。何しろこういった商材を買う人のほとんどは、追い詰められたり行き詰まっていたりするので、一番騙しやすい心理状態にあるわけでして。
そんなところに「困ったらサポートしますから」というのは、甘い甘いささやきに感じてしまうんですよねぇ。
実際、サポート対応ってどうなの?
かくいう私自身は投資系の情報商材なんて、遊びや調査を兼ねて、安物を買った事が何度かあるぐらいなので、すべての情報商材がそうであるとは言いませんが、サポート対応をうたっている商材に関しては、質問すれば答えは返ってきます。しかし返ってくるとはいえ、以下のようなパターンに当てはまった内容だといえます。
①そこはこの商品でのサポート範囲ではないので答えられません系
ま、これは一般的な世の中の商品でもあるので仕方ない部分もありますが、例えばよくある「毎日のチャートの分析をして、買いどころ売りどころのサインを出してくれるツール」の場合、テクニカル分析を応用しているだけなので、何日経ってもまったくサインが出ない事もあります。
「買ってから2週間使ってますけどサインが出ません!」と質問すると「サインの内容についてはお教えできますが、サインが出る出ないは相場次第なので、私がサポートできる範囲ではありません」とか平然と言ってくるわけです。では同じパターンでサインが出たのに、内容が間違っていた(予想が外れていた)場合はどうなるでしょうか?
②あなたの使い方(解釈)に誤りがあります系
「買いのサインが出たのに相場が逆に動いてます!(涙」という質問に対しては、
「ご指摘の通り○日の○時に買いのサインが出ていますが、それよりも以前、△日△時に売りのサインが出ていることにお気づきですか?これは○○法でいうダミーのサインです。△日のサインが本命ですよ」
なんて感じに、そもそも使ってる君が解釈を間違えてるんだよ、というふうにフワッと逃げる回答がされるのです。「でも、そんなダミーの見分け方なんて全部説明されてないですよ?(涙」といった質問には、、
③あなた自身がこの教材を正しく理解するための理解力が無い系
「確かにあなたのような事を言う人は他にもいますが、率直に申し上げると『だからあなたは今までも勝てなかった』のです。教本の一言一句の意味をすべてしっかりと読み込みましたか?適当に読んで覚えた気になっていませんでしたか?そういった油断があるうちは勝ち組にはなれません。私の○○法の実践者は100人を超えています。同じ教本を見て100人は問題なく勝ち続けているのに、なぜあなただけが失敗したのでしょうか?100人が成功しているのに、あなた1人が失敗したのであれば、あなたの使い方が間違っていると思いませんか?」
こんな感じの事をブワーッと言ってきて、一方的に理解が足りてないと断定されることも多いです。「商材(教本・ツール・メソッド等)は正しいが上手く使えてないだけ」とかいう言い分ですね。そんなん言い出したらなんでもありやん…、とか思いますが実際こんな感じに堂々と言ってくるもんです。
で、さらにまごまごしてるような人には、、
④そんな初心者なあなたにさらに簡単な商品もあるよ系
いわゆるリセールのようなものですが、手間賃ももらえないサポートをしている理由の一つが、「サポートに泣きついて来る人」イコール「何でも人にすがる人」ということで、さらに商材を買ってくれる可能性が高いカモとして囲い込むため、という事もあるんですよね。。
情報商材売ってる側からすると、購入者リストっていうのは非常に重要な要素で、リストの売買自体が彼らの商売の一部になっていたりするのですから、さもありなんと言ったところです。
これでも納得しない人や、最初からケンカする気や訴えるぞ!的な、懐柔の余地がなさそうな人に対しては、
⑤必勝法と言ったな。あれは嘘だ系
多くの情報商材にはリスクヘッジ文言が必ず記載されています。それは注意書きのように最後のページに小さく
※その効果を○○が全て保証するものではありません
とか書かれていたりだったり、
※必ずしもすべての売買に当てはまるものではないことを理解したうえご自身の責任の下でトレードをしてください
とかとか。ひどいものになると、商材教本の冒頭で、
「まず最初に、投資の必勝法なんてありません。私もそう思っていました。しかし私の編み出したある法則を守るだけで、実際の私自身のトレードは、2014年以降で負けは一度も無く、累計10億円以上の利益を生み出したと聞いたら、皆さんどう思いますか?」
のような書き方から入ります。情報商材の宣伝ページでも↑くらいの事は買いてあったりするので、同じような文章を目にしたことがある人も多いのではないでしょうか?
で、こんな事が買いてある商材のサポートに「勝てませんでした!」と連絡をすると、
「私、投資の必勝法なんてありません、と最初からお伝えしていたと思いますが?」とか
「ある法則がこの教本の内容だなんて一言も申しておりませんよ」とか
「~と聞いたら皆さんどう思いますか?と言っただけで、私が勝ったなんて一言も言っていませんよ?」
なんて平然と言ってくるわけです。古典落語か。
「誰でもカリスマユーチューバーになれるだなんて夢物語だと決めつけていませんか?」
「会社を辞めてもアフィリエイトだけで会社員時代よりも全然稼げると聞いて誰が信じるのでしょう?」
「40代になって20代の女の子とお付き合いできるだなんてあり得ないと思いますか?」
こういう定番の入りがリスクヘッジにもなっていたりもするわけですね。。。
そもそも怪しい商品のサポートなんか怪しいに決まってる
身も蓋もない結論ですが、こんな感じの現状ですから「その商材が怪しいかどうかをサポートの有り無しで決められない」と思っていいと思います。
前述の通り、怪しい商品売ってる側からすればサポートなんかするだけリスキーで損しかないので、それでもサポートを付けてくるのは「他の商材も買ってくれる可能性の高いカモ候補」として見られているだけだと思います。
怪しい商品のサポートなんて怪しいに決まってると断言しちゃっていいと思いますよ!
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