顔写真加工専門師のお仕事 – ネット時代に登場した新業態

ネット時代の仕事人 小ネタ

ネット時代の仕事人

──Photoshopの台頭から何年か。
今や芸能人のグラビア写真の加工から、一般人のいわゆる「自撮り」でもその場で簡単に加工して撮影できるようになりました。
プリクラもリアルタイムに目を大きくしたり肌をキレイにして撮影してくれたり、最近では駅に置かれている証明写真撮影機ですら自動的に明るさなどを補正してくれるモードすらあったりしています。
今や「自分の写真は加工するのは当たり前」の文化になったと言っても過言ではありません。

シリーズ・ネット時代の仕事人。
今回は、数多くの人物写真の加工を行い、今や「本当の自分に会える写真加工の駆け込み寺」とまで称されるようになった「写メ・ヒロシ」さんに密着します。

社員証の写真を明るくしたい

この日、写メさんのもとを訪れていたのはA子さん(32)という一般企業で働く女性です。
A子さんは言います。

「今の会社に転職して数年が経つのですが、入社時に撮影した社員証の写真と今の顔が違ってきてしまっているみたいで、よく周りから『なんか写真と全然違いますね』とか言われるんです。
もしかしたら褒めてくれてるのかもしれないですけど、私には聞くのも辛い悪口にしか聞こえなくて…。今日は写メさんに今の私を撮っていただこうと思って予約してきました」

写メさんはA子さんの話を黙って聞いて「まず1枚撮ってみましょうか?」と言います。
慌てて鏡を振り向いて髪の毛を整え始めるA子さんを、写メさんは鏡越しにスマートフォンで撮影しました。
戸惑うA子さんを相手に写メさんは今撮影した写真を見せながら
「この写真って今のA子さんだと自分で思われます?」
と質問します。
A子さんは「うーん、でも、まぁこういう感じかな、とは…」と返します。

写メさんはそのままパソコンに向き合うと、今撮影した写真に何か加工をしているようです。その作業時間はわずか3分程度。

「じゃあこれは今のA子さんですか?」と写メさんが再度写真を見せます。
「あ!これ私です!凄い!私ですこれ!」
A子さんはとても驚いていますが、同行している我々スタッフには写真のどこが変わったかわかりません。
写メさんはそのままA子さんを証明写真を撮るようなスペースに移動させ、手早く撮影を済ませました。

「やっぱり写メさんのウワサは本当でした」。
A子さんはそういって写メさんのアトリエを後にしました。

──最初の加工はどこを加工していたのか横で見ていてもわかりませんでした。
[baloon-line-left img="http://recipel.jp/wp-content/uploads/2018/01/20180120_1.jpg" caption="写メ・ヒロシ"]あれは実はコントラストを調整したくらいで全然いじってないんですよ。
おそらく彼女は顔の小じわとかほうれい線がまだ自分で受け入れきれてない印象があったので、シワが目立たないようにしただけなんです。
それでシワを目立たなくした顔が、彼女の記憶の中にある自分の顔と一致したんだと思います。
女性では多いんですよね、シワが目立つ状態の顔は自分の顔に見えなくなっちゃうっていう。毎日メイクするために見ている素顔だけど不思議ですよね[/baloon-line-left]

写メさんの人気の秘訣は単純な加工技術だけではなく、この「本当の自分の顔に会える」という感動なのです。

元々は街の写真屋さん

[baloon-line-left img="http://recipel.jp/wp-content/uploads/2018/01/20180120_1.jpg" caption="写メ・ヒロシ"]親父が街の写真屋だったんですよ。
で、僕は大学をドロップしてからずっとニート生活で。
とはいえ、反抗的なニートでもなかったので(笑)家の手伝いとか、親父の仕事の手伝いとかはしてたんですよね。それこそ荷物運びとか留守の際の店番くらいだったんですが[/baloon-line-left]

写メさんの人生が一変したのは父親の急死だった。

[baloon-line-left img="http://recipel.jp/wp-content/uploads/2018/01/20180120_1.jpg" caption="写メ・ヒロシ"]昔ながらの職人気質でしたらからね、親父。朝から夜中まで店立ちっぱなしで。ずっと病気さえしてなかったのに、一回調子が悪いって寝込んでしまったらそのままあっという間に死んじゃって…。

…うん、もう茫然自失ですよね。身勝手ながら『俺とお袋、どうやって生きてくんだ?』ってことばかり考えちゃいました[/baloon-line-left]

父親が亡くなったことをきっかけに、写メさんは父親の店を継いだ。

[baloon-line-left img="http://recipel.jp/wp-content/uploads/2018/01/20180120_1.jpg" caption="写メ・ヒロシ"]そもそも他になかったんですよね、選択肢が。
仕事なんて親父の手伝いしかしたことなかったし、今から就職とか出来る気もしないし、お袋1人で写真屋続けるのも無理だと思ったし。
だから、お袋に写真屋の仕事を教わりながら、親父の店を継ぐことにしたんです[/baloon-line-left]

しかし時代は「街の写真屋の低迷期」の始まりだった。

[baloon-line-left img="http://recipel.jp/wp-content/uploads/2018/01/20180120_1.jpg" caption="写メ・ヒロシ"]親父が生きてた頃は写真の現像だけで食っていけるくらいの仕事量ありましたから。
一家に一台って感じでカメラありましたよね?「写ルンです」とかのインスタントカメラも好調だったし、とにかくプリントで食っていけたギリギリの世代だったんですよね、親父の代まで。
僕が跡を継いでからは年々、というより月々っていうレベルでフィルムの持ち込み減っちゃって。
だからって営業のかけ方もわからなければ、デジカメの現像機械を導入するほどの余裕もないし。もういつフィルムの持ち込みがゼロになるのかっていう恐怖でいっぱいでした[/baloon-line-left]

[baloon-line-left img="http://recipel.jp/wp-content/uploads/2018/01/20180120_1.jpg" caption="写メ・ヒロシ"]ただ、唯一売上が変わらなかったのが『証明写真の撮影』だったんですよね。店の一角に撮影スペースがあって、証明写真を撮影してました。

ウチは田舎だったんで、自動証明写真機とかが周りになかったんで、証明写真が必要になるとみんなウチのお店にきてたんですよ。だから当時の僕は証明写真撮りにきてくれたお客さんに対して必死(笑)

一度、「自動証明写真機で撮影できれば安上がりなんだけどなぁ」って目の前でお客さんに言われて、焦って僕「証明写真機で撮影するより、ウチのような写真屋で撮影した方がずっとキレイに撮れますから!」って説得を始めちゃって(笑)
もちろん当時の証明写真機は性能も悪かったし、写真屋で撮影するほうがキレイに撮れるのは当たり前だったんですけど、何かその自分の言葉がヒントだったんですかね[/baloon-line-left]

証明写真の専門店へ

写メさんはここで一大決心をして、生まれて始めての営業活動を始めた。

[baloon-line-left img="http://recipel.jp/wp-content/uploads/2018/01/20180120_1.jpg" caption="写メ・ヒロシ"]とはいってもご近所にチラシ配る程度だったんですけどね。
ただそのチラシに『履歴書でも願書でも、写真屋の写真は好印象』って書いたんですよ。
ちょうどその頃、僕がニート時代にちょこっとだけPhotoshopとか使って遊んでたんですけど、改めて勉強し直してた時期だったこともあって、証明写真の仕上げに加工したパターンをオマケでつけるようにしたんです。これが僕の一大転機だったんです[/baloon-line-left]

それから、1日に1人か2人来店する証明写真撮影に対して、写メさんは熱意を持って対応した。
老朽化していた写メさんの店舗の撮影スペースは、背景のシートの色もくすんでいたので、背景をキレイな色に修正するのは当たり前で、なるべく被写体である人の表情が明るく好印象に見えるように、肌色の調整に始まり、ホクロやシミ・ソバカスの消去、シワの消去とどんどんとその加工を増やしていった。

[baloon-line-left img="http://recipel.jp/wp-content/uploads/2018/01/20180120_1.jpg" caption="写メ・ヒロシ"]いくら情熱を持って加工に取り組んだとしても、1人で千円程度の撮影料のために時間もかけられないですよね。お客さんも待たせてますし。
なので、加工のスピードを上げるのはもちろんなのですが、お客さんが来店して撮影する間に、どこを修正してあげると印象がよく見えるのか?という観察を凄く集中してやりました。

あとは不自然に加工するのも当然ご法度。お客さんに『気持ち悪い』って思われたらお終いですから。
なのでギリギリの修正だけど、ちゃんと変わって見えるという部分の見極め力を磨いてました[/baloon-line-left]

写メさんが証明写真の営業をかけてから半年ほど経ったころ、急に1日数人だった証明写真撮影の客が10人以上が来店するようになった。

[baloon-line-left img="http://recipel.jp/wp-content/uploads/2018/01/20180120_1.jpg" caption="写メ・ヒロシ"]これだけはホントラッキーでした。ちょうど受験シーズンだったのですが、願書の証明写真の撮影のお客さんが続いたんです。来店するお客さんに聞いてみたら『このお店で撮影した証明写真を使うと落ちない』っていうジンクスみたいなものが、チェーンメールで地元で広がってたみたいなんです。
言われた時に『なんで僕がチェーンメール出さなかったんだろう!』って思っちゃったほどの効果でした(笑)

でもきっかけこそ誰かが出してくれたチェーンメールだったのですが、実際に来店してくれたお客さんの反応が凄く良かったんです。
やはり願書なので若い子が多かったので加工も簡単だったですし、『こちらが普通に撮影した方で、こちらがキレイに直した方ですよ』って2種類渡すとキャーキャーと喜んでくれて。
若者の方が、そういった加工を受け入れるのも寛容なので。この願書ラッシュから口コミで一気に話題が広がってくれたみたいで、転職する会社員の方の履歴書用とか、中にはお見合い写真とかまでいらっしゃるようになって、完全に朝から晩まで証明写真撮影だけでお店が埋まるようになったんです。

もちろん嬉しくて嬉しくてたまらない気持ちではありましたけど、あまりに急に増えたもんですから、プレッシャーに押しつぶされそうでキツい時期でもありました[/baloon-line-left]

[baloon-line-left img="http://recipel.jp/wp-content/uploads/2018/01/20180120_1.jpg" caption="写メ・ヒロシ"]あまりにもご希望が増えて来てしまったので、完全にお店というか僕がキャパオーバーになってしまって、申し訳ない事ですがご予約制に変えさせてもらい、単価もあげさせてもらいました。それでも予約は毎日きっちり埋まっていて。

僕もお客さんにさらに満足してもらいたいと、加工スピードを上げるために、メイクの基本を学んだり、人相占いとかまで勉強させてもらって、顔の印象について自分なりの理論みたいなものも考えて。
寝る間も惜しんで、とはこの事だなーというほどの状況でした。

例えばホクロを消す、といっても、もうそれがその人の顔のキャラクターとなっている部分を消してしまうと別人みたいになってしまう。だから消さないけど少し色味を薄くしてあげる、とか、口角を少し上げてあげる、というときでも、人の顔は完全に左右対称ではないので、左右のバランスを見て調整しないと無機質な顔になっちゃうんですね。

合わせて、整形のような修正はしない。鼻が低いのがコンプレックスなんです、っていう人の鼻を高くしてあげる修正はしません。そこで鼻を高く修正して『やっぱりこっちの顔の方がいいな』ってお客さんが思ってしまったら、コンプレックスがよりひどくなってしまう。だから本人がすでにコンプレックスだと思ってる部分に関しては修正せずに、それがあなたを良くしている部分なんですよ、っていう話をするようにしています。人相占いの話とかをしたりして喜んでもらえるように多少のリップサービスもします(笑)
でも僕のそんな話で少しだけでもコンプレックスが楽になるなら素敵な話じゃないですか[/baloon-line-left]

「あんた何も知らない詐欺師を産んでるようなもんじゃないか!」

証明写真専門店となった写メさんは、日々その加工技術と「表情の良し悪し」を見極める腕前を上げることに没頭していき、その結果お店には連日多くの予約客が訪れ、人気が人気を呼び、地元ではかなり有名な写真店としてその名を上げていった。
そんなある日、「役場の部長」と名乗る人物がお店に駆け込んできた。

[baloon-line-left img="http://recipel.jp/wp-content/uploads/2018/01/20180120_1.jpg" caption="写メ・ヒロシ"]もう胸ぐらを掴まれるような勢いでお怒りだったんですよ。

『履歴書を見て面接したら全然違う印象の人間ばかり最近面接に来ると思ったら、全部お前の店で写真を撮ったと言っている』と。
でも、履歴書の顔写真だけで良い印象で面接まで通ってるというのは、私にとっては嬉しい話でしたし、そもそも履歴書の顔写真で判断するようなことがあるから僕は加工をしているのもあるので、履歴書の写真という仕組み自体に怒りを覚えた部分もあったのですが、その後で言われたことで少し悩んでしまいました[/baloon-line-left]

写メさんにクレームを付けにきた人物は、最後に写メさんにこう言ったのだという。

「あんたは印象を良くするとかで写真を加工してるんだろうけど、その写真を使ってる人は人を騙してる事になるんだ!あんた何も知らない詐欺師を産んでるようなもんじゃないか!」

[baloon-line-left img="http://recipel.jp/wp-content/uploads/2018/01/20180120_1.jpg" caption="写メ・ヒロシ"]印象をよく見せることが詐欺のようなもの、というのは考えもしませんでした。
それを言ったら女性のメイクとかどうなんだ?とか、身だしなみがだらしない人を面接で通しはしないだろう、とか色々と反論のようなものが頭に浮かんでは消え浮かんでは消え、で。
しばらく仕事に身が入らなくなってしまいました[/baloon-line-left]

遺影で喜んでもらえたなら僕にタブーはない

[baloon-line-left img="http://recipel.jp/wp-content/uploads/2018/01/20180120_1.jpg" caption="写メ・ヒロシ"]クレームからしばらく写真加工に対して弱気になってる自分がいました。

そんな時に持ち込まれた相談が、『遺影の加工』だったんですね。近所のお爺さんが亡くなられて。お葬式は葬儀屋さんにお願いしたらしいのですが、そのお葬式セットの中で遺影の準備もあったそうなのですが、出来上がって実際にお葬式で使った遺影の写真がひどいと。
これをこのまま仏壇とかに置いたりしても、本当のお爺ちゃんの顔を忘れてしまいそうだ、っていう相談だったんです。

ただ僕も例の一件で加工に対して人生で初めてナーバスになってる時期でしたし、特に亡くなられた方の顔を加工するなんて絶対に手を出しちゃいけないタブーなものだ、と思ってしまって…。

でも、ご家族の方が持ってきてくださった、葬儀屋さんの作った遺影を見た時に怒りが込み上げたんです[/baloon-line-left]

持ち込まれた写真は、お爺さんが生前に撮られた写真で、家族集まってのお正月の一コマを切り取った写真が元になっているものだった。
葬儀で私用する遺影については、顔だけ切り貼りして、男性ならばスーツ、女性ならば和服を着ているように切り貼りする加工をすることがよくある。しかしこの加工技術がとても稚拙なものだったのだという。

[baloon-line-left img="http://recipel.jp/wp-content/uploads/2018/01/20180120_1.jpg" caption="写メ・ヒロシ"]お爺ちゃんの顔の切り抜きも雑だし、そもそも首と顔とのパースすらあってない。紙の写真をハサミで切ってノリで貼ったようなレベルでした。
中途半端に顔色を直したり、変にシワを消したりしたせいか、元の写真ではとてもいい笑顔だったのに、何か憂いを帯びたような表情になってしまっていたんです。こんな適当な加工をしていいのか?人生の最後を彩る写真がこんな適当な雑なものでいいのか?

そもそも長らく残す遺影だからといって、なんで他人のスーツ姿の上半身に顔を張り付けなければならないんでしょう?それってもう別人のようなものじゃないですか。

そんな写真加工がまかりとおってるということで、詐欺とかタブーの話なんかぶっ飛んでしまいました[/baloon-line-left]

写メさんはその日のうちに、元の写真から軽く手直ししたナチュラルな写真を用意した。

[baloon-line-left img="http://recipel.jp/wp-content/uploads/2018/01/20180120_1.jpg" caption="写メ・ヒロシ"]ご家族はとても喜んでくれました。

『これ私たちが覚えてるお爺ちゃんの顔です』

と言われた時に、なんだか凄く報われたような、そしてこれから僕が何をしていかなきゃいけないのかが見えました[/baloon-line-left]

「自分の顔写真が好きじゃない」という人は少なくない。ずっと付き合っていかなければいけない自分の顔なのに、何らかの理由があって見たくないというのは、人生の一つの寂しさを作り出している
もし自分の写真加工で「これなら見られる!」という写真を作ることは、その人の内面に踏み込むことができる、とても貴重でやりがいのある仕事なのではないか。
写メさんは改めて自分自身の進む道を決意した。

[baloon-line-left img="http://recipel.jp/wp-content/uploads/2018/01/20180120_1.jpg" caption="写メ・ヒロシ"]加工をしてて一番嬉しいのは『本当の自分の顔がわかりました』って言ってもらえることです。
それってなりたい自分を投影していたり、今の自分の顔の表情とかに現れてる不満などが解消されたように見えるから言ってもらえるんだと思うんです。

同じように『まるで自分じゃないみたいです』と言ってもらえるのも本当に嬉しい。これホントに加工しすぎて全く別人の顔だったら『自分じゃないみたい』とは言われないと思うんですよね。あくまでも自分だけど自分ではないように見える、というのがないとこの言葉は出てこない。

格好つけさせてもらえるなら、僕はこれからこの仕事を通して、皆さんに「自分じゃないような本当の自分」に会わせてあげられたらと思っているんです[/baloon-line-left]

最近の写メさんは撮影加工だけではなく、自分自身で加工ができる方法や、上手い自分の撮り方などを教える簡易的なスクールも開講している。

[baloon-line-left img="http://recipel.jp/wp-content/uploads/2018/01/20180120_1.jpg" caption="写メ・ヒロシ"]もう自撮り時代ですからね。
毎回僕がすべてを加工するわけにはいかないので、皆さんご自身が撮影技術や加工技術を磨いていかないといけないと思うんです。

とはいえ、最近のsnowのような顔をテンプレートで加工してしまうアプリのようなものは、今後どうなっていくのか不安です。
確かにお手軽で楽しいですが、今はまだ1人ひとりの顔の特徴を捉えて、というレベルまでは達していませんよね?でも若い女性ではsnowで加工していない写真をSNSに載せるのは、すっぴんを載せるように恥ずかしいと思う人も出てきているんだそうです。
いつかは技術が追いついてそういった部分もフォローできるのかもしれませんが、直近の状況では単純に顔をテンプレ化してるだけで、個性を殺す状態になってしまってると思うんです[/baloon-line-left]

[baloon-line-left img="http://recipel.jp/wp-content/uploads/2018/01/20180120_1.jpg" caption="写メ・ヒロシ"]僕は詐欺くさいイメージのある顔写真加工を専門にしているので、あえてこうしてメディアで紹介してくれる時の名前も「写メ・ヒロシ」とかうさん臭い名前を名乗っています。
でもいつだって僕の根っこは、「本当のその人の顔を探し出す」という部分からブレていません。

髪を切ったり、ファッションをしたり、メイクをしたり、筋トレしたりと同じレベルで、顔写真加工をしたっていいと思うんです。加工した自分の顔写真をみて、その人が少しでも元気になったり、何かが変わったりしてくれるのであれば、こんなに幸せなことはないと思うんです[/baloon-line-left]

──写メさんのもとには、今日も転職活動に一所懸命なサラリーマンから、ポスター用の写真を用意したいホスト、顔写真をよく使用しなければいけないカルチャースクールの講師、何気ない友達との写真を大事に残したい学生まで、日々お店を訪れている。
日本の家庭は「一家に一台はカメラ」という時代から、「カメラはスマホ」という現代に変わり、写真の現像は減ったが、写真の撮影回数はどれだけ増えたかわからない。

今後も自撮りをする回数が増えてきて、自分の容姿と向き合うことが増えてしまった現代では、写メさんのような人が必要とされているのだろう。

「シリーズ・ネット時代の仕事人」。
次回は「年収60万円から2億円への大転身」を遂げた、投資家兼サロンオーナーである「kabu-ZEROさん」の仕事に密着します。

 

※当然ですがネタなフィクションです。お金もらってないだけで、加工上手な人はたくさんいますし、お水の人専門の撮影をしているところでは、こうした加工サービスもあるみたいです。
でもこうして人の心を喜ばせるような加工職人が出てきたら、私も写真加工してもらいたいかも。。

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