都内で目立つ赤い自転車
最近都内で、赤い小さな電動アシスト自転車に乗ってる人見かけたことありませんか?
あの自転車、シェア自転車サービスの「ちよくる」というものなのです。
こいつがなかなか使えるニクいヤツなので、本日はそれをご紹介。
そもそもシェア自転車とは?
「ちよくる」は千代田区が実験的に行っているシェア自転車サービスで、「千代田区コミュニティサイクル」から「ちよくる」と名付けられていて、他にも港区や渋谷区、新宿区などにも広がりつつあるシェア自転車サービスなのです。
で、シェア自転車サービスってのがそもそもなんなのかというと、単純にいうとカーシェアリングと同様に、一台の自転車を複数人で使いたい時にだけ使える、というシェアリングサービスのひとつとなっています。
最近では都内の渋滞緩和や健康推進もあって、自転車を公的にも推奨していこうと、自転車の走りやすい道路が整備されていたりしますね。
カーシェアだとモノがどうしても自動車という高級なものになるので、利用者数よりもだいぶ少な目の台数しかなかったりするので、「使いたい時に借りられない!」という状況がカーシェアではあるのですが、自転車であれば単価も安いし、置き場も狭くて済むのでどんどん推進しようぜ!という動きになっております。
どんな感じに使うの?
まずは公式サイトでアカウントを作ります。で、支払い方法をカード決済だったりケータイキャリア払いなどで設定すれば、すぐに使える状態になります。
後は実際にちよくるの自転車が置かれている「ポート」と呼ばれる場所にいき、置かれている自転車にスマホを「ピッ」と当てればNFC認証でロックが解除(サイト上からの予約→パスワード入力も対応)、後は好きに乗り回して、返したくなったらまたポートに戻って施錠して返却処理をするだけで完了、という手軽さが魅力です。ホント気楽。
かつ、借りたポートでなくても、ちよくるのポートであれば、どこのポートに返却してもOkというのが最大のウリで、わざわざ同じ場所に帰ってこなくても、片道だけの用事に使いやすいのがヒットしている部分でもあるわけですね。
最近はこれで通勤している人も結構多いみたいで、自前の自転車通勤とは違って、自宅と職場の近くにポートがあれば駐輪場を借りる必要もないし、雨が降ったら電車にすればいいし(これが自前だと会社近くの駐輪場にずっと置きっぱなしとか辛いですから)、天気や気分で自転車を使えるというのはかなりのストレスフリーなのです。
さらに自前の自転車ではないので、盗難リスクが無いのも大事な魅力。電動アシスト自転車は高価なので盗難リスクがありますが、これなら所詮は借り物なので、仮に盗まれてしまっても財布は痛みません(もちろん利用中は盗難されないよう務める義務はありますです)。
お金は?料金結構高いんじゃ?
ちよくるは都度利用と月額利用があって、都度利用の場合は30分で150円となっております。一方で月額会員は2,000円で乗り放題なのですが、一回あたりの利用が30分を超えると100円が追加でかかってくる仕組みになっています。
もともと短時間だけの利用を想定して作られている料金プランになってるんですね。ただ、この月額プランに入っていれば、一回の利用で30分を超えそうになったら、最寄りのポートに一瞬立ち寄って「返却→利用」という一手間をするだけで課金を免れますので、ポート沿いで動けるのであれば月額会員はものすごくおトクだったりします。
自転車がなんかちっこくて頼りない感じ…
私はこのちよくるで初めて電動アシスト自転車に乗ったのですが、いやもうビックリなパワーで、物凄い急坂でも立ち漕ぎするどころか、座ったまんまで気楽に登れてしまうので、全然疲れすらしないという有様です。ダイエット目的には向かないかもしれませんが、ちょっとした移動であればタクシーよりも気楽に乗れてしまいます。車体が小さい分小回りが効くのも良い感じです。
全然疲れないので、数キロとかあっという間にいけてしまいますし、永遠に走り続けられるんじゃないか?くらいに勘違いしてしまうバケモノ自転車のように感じました!もう完全無敵です!(無敵ではないけど)
一方で改善点
良いことづくめなちよくるではありますが、いくつか欠点も。。
・ポートが近くにないと使えない
これはもうそのまんまなのですが、自宅や職場などの近くにポートがなければ利用しづらいです。対応している各区ではかなりの数が増えていますが、ちょうど良いポイントにはなかなか無いのが実情です。
・日中は都心や繁華街中心は山盛り。夜は1台も無いことも。
ちよくるの特性上、通勤に使われている方も多いので、日中は都心部のポートは自転車で溢れているのですが、夕方くらいから姿を消し始め、夜になればほぼほぼ1台も停まっていない状態が続いています。
その分郊外側にあるポートは退勤して帰ってきた人たちが残した自転車が山盛り。
運営側でもメンテを兼ねて台数の移動とかはしてそうですが、それでも大半は利用者自ら移動させてるので、なかなか最適な台数の確保や、「同じポートへの補充」といったところは難しいのかもしれません。
・ポートにある自転車の充電状況がわからない
ちよくるは電動アシストなので、充電が切れてしまったら、ただの重い小さな自転車になってしまいます。で、充電がどれだけ残っているかは、ポートに行って1台ずつ残バッテリー量をチェックして、「50%も残ってるから大丈夫やろ…」とか判断して借りることになります。

残りわずかになるとビビる
これって代理戦争…?
ちなみに私の住む中野区にはちよくるが来てくれません。お隣りの新宿区の中野寄りのポートまで歩かなくてはいけないので、「中野区って対応してくれないのかなぁ」と調べたところ、中野区は「シェアペダル」という同様のサービスをやってるんですね。
で、このシェアペダルなんですが、運営している会社はSoftBankの子会社なのです。一方でちよくるは千代田区とDocomoで推進しているサービスなわけで。。こんなところで携帯キャリアの代理戦争が行われているとは…。
と、考えると中野区にちよくるが入ってきたり、ちよくるとシェアペダルで相互乗り入れとかは無さそうだなぁと思う私なのです。
とはいえオススメ!
何だかんだでちよくるは便利です。
職場の近くにあれば、ランチタイムを利用して遠出も出来ちゃいますし、都心部の混雑する時間帯ならばタクシーよりも早く移動できてしまいます。またたまに自転車に乗るというのも気持ちが良いので、暖かくなってきた最近、皆さんもちよくるをご利用してみてはいかがでしょうか?
ちよくる無敵ですよ!(無敵ではないのですが)
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